レコーディング&リハーサル&ダンス 横浜 月桃荘 スタジオ

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UPDATE:2017.8.18

ギター/ベースのシールド

今日もまた懲りずに機材のこと書こうと思います。
おはようございます。カズキです。

高校生の頃には「ギターのケーブル?安いのでええやろ!」と思ってた私ですが、
今ではケーブルの音の違いもかなり気にするようになりました。

とはいっても1本1万円を超えてくるとなかなかすぐ手には取れないですし、基本的には自作派です。

シールドの自作って難しそう…絶対無理っしょ…と思ってた時期ももちろんあったんですが、
安心してください。ちょっと道具と度胸さえあれば私でもできます。

ハンダづけに関してはきっと関内のオススメランチを紹介しろと無茶振りをしてきたともき君が非常に詳細なブログを書いてくれると思いますので、私は「手に入りやすい」「安い」「音がいい」ケーブルを紹介してみようと思います。
(ちなみに、ちゃんとオススメランチは紹介しましたよ!)

ちなみに、いわゆる「シールド」は「マイクケーブル」を使えばOKです。
両者に構造の違いはありません。

1. Canare 4E6
マイクケーブルのド定番、カナレの4E6。
これほんとに安いんです。なんと100円/m!!
なのに編みシールド(ハードな使用に耐性があるとされる)、しなやかで取り回し上々、はんだの馴染みもよく作り易い。
音もどこまでもフラットで一切の色づけなしと、まさに業界標準のための最高のケーブルです。
ギターやベースでも、余計な事は考えたくないエフェクター多用派、楽器本来の音を鳴らしたいプレイヤーに是非オススメしたいケーブルです。
月桃荘のレコーディング用マイクケーブルとしても採用してます。

2. mogami 2534
Canare同様、日本製でフラットな特性を持つケーブルメーカーとして知られるmogami。
その中でもよくマイクケーブルとして使われる4芯のシールドです。
シールドは編まれておらず(音質に優れるとされることがある)、しなやかではんだ馴染みもOK。
Canare 4E6がややハイミッドの硬さを感じる「綺麗なフラット」とすれば、こちらは「有機的なフラット」。
ミッドにややプッシュ感があり、ハイは硬くないもののスーパーハイまできちんとした存在感。
ローの存在感もあるので、Canareに比べるとやや骨太に感じられるかもしれません。
ギター/ベースの信号を非常に扱いやすいので、自分のペダルボードのパッチケーブルは2534で統一しています。

3. mogami 2549
先述の2534が4芯ケーブルに対して、こちらは2芯ケーブル。
芯の数が違うだけなはずなんですが、音は結構変わります。
ハイの速度が速い(≒伸びがよく、手ごたえをつかみやすい)ぶん、ギターを弾いていて本当に気持ちいいです。
そのぶん長めのケーブルを使ってもハイの劣化を感じずに演奏できます。
しかも2芯なので、2534のように有色/無色同士をまとめる手間も少なくなりさらに作りやすい。
自分がわがまま言って月桃荘のレコーディング用マイクケーブルに採用してもらう程度にはお気に入りです。
ラヴ。2549。

この3つは本当に手に入りやすく値段も安いので、「ちょっと試しに」あるいは「コレで練習するか…」というぐらいの扱いができてしまうのも大きなメリットです。

ちなみに、プラグはNeutrikが基本的にはオススメです。というのも、多くのジャック(刺す部分)はNeutrikを基準にして作られていて、まず間違いなく相性問題が起きないためです。
ただ個人的には結構Amphenolがオススメだったりします。いくらか安いのもそうですが、非常に制作しやすい丁寧な作りと、刺した時の「スッと入ってカチっとはまる」感じがクセになります…。逆に言えば、噛みつきの強いジャックだとかなり抜け辛くなったりもするので一応注意です。とはいえ、金メッキが350円程度で手に入るのはかなり大きな魅力。

是非、あなたもケーブル制作にトライしてみては?